現役クリエイターが語る
これからの時代を生き抜く術

ゲームやメディアなどのエンターテインメントを提供するADOOR。多くのクリエイターが在籍するADOOR(アドア) の中核の八木、松井が読み解く、高校生を取り巻く環境と、デジタル技術やAIの発展によって、「当たり前」が目まぐるしく変化する今の時代を自分らしく生き抜く術とは?
Profile
八木 俊憲
八木 俊憲
代表取締役
松井 公平
松井 公平
事業開発部 部長

現役クリエイター対談

守りの時代は、終わった。

八木

八木 : みなさんこんにちは。ADOOR 代表の八木です。いきなり本題となりますが、いま、時代が大きく移り変わっていることを、高校生のみなさんも日々感じていると思います。何か、大人たちが生きてきた時代と違う、前例に従っているだけではいけない、そういった焦りを感じている人が多いのではないでしょうか。

松井

松井 : 事業開発部長の松井です。よろしくお願いします。これまでは、周りと同じように生きていくことが、何よりも重要なことで、それが幸せへの近道でした。しかし、今は、一人ひとりが自分だけの道を歩んでいかなければなりません。学校の勉強だけで得られるスマートさやアカデミックな知識だけでは足りず、加えて、自分で考え、実行する力が必要な時代になっています。

大人が言う常識は、もう古い。

八木

八木 : 焦るようなことを冒頭から言ってしまいましたが、ここで、みなさんの頭の中にある常識を取っ払ってほしいのです。目の前に迫ってきている受験や就職などに対して、それが全てで、失敗したら終わりだと考えていませんか?受験や就職に失敗しないことだけを考えて、今を生きていませんか?周りの大人から言われたことだけをやるように、余計なことをしないように、遊ばないように。

松井

松井 : 僕たちは、今の時代を生きる高校生に、そんな大人っぽい危機管理は不要だと考えています。あくまで、あなたの人生なのですから。受験や就職が、思ったとおりの結果でなくとも、それも人生。大丈夫です。それにとらわれ、今の大切な時間を自分らしく使わず、あなたならではのクリエイティビティが失われることこそ、悲劇ではないでしょうか。

自分だけのクリエイティビティが、生き残る道。

八木

八木 : なぜ、今僕たちがこのようなことを言うのか。それは、僕たちがまさに自分自身のクリエイティビティを活かし、ゲームやメディアなどみなさんが普段目に触れるエンタメを作るクリエイターとしてお仕事をしているからです。クリエイターの仕事というのは、言われたことを言われた通りに作るものではなく、どんな演出をするといいか、どうするとカッコよくなるか、と無限にアイデアを考え続ける仕事です。

松井

松井 : そこに必要なのは、自分だけの感覚、感性です。そして、もう少し視野を広げた先に見える、使ってくれる人の気持ちや理想。もっと広げて、社会を取り巻く環境の変化にまで耳を澄ませます。本当に求められているものや価値を見出す力が必要なのです。

八木

八木 : 難しいと感じるでしょうか。でも、その力を養うのは、余計なことや遊びです。もし、自分は絵が描けないから、ゲームのプログラミングができないからクリエイターにはなれない、ゲームやエンタメに携われないと思っている人がいるなら、それは間違いです。イラストなど目に入るものが注目されがちですが、ゲームには、ストーリーや音楽、ルールがあり、それぞれ考え、作る人がいます。課金の金額を決める人も、バグを見つける人もいて、それをまとめる人がいます。違うスキルを持った人たちがチームで一つのものを作ります。

自分の可能性を、諦めない。

松井

松井 : あなたが思い浮かべたスキルが備わっていないからと言って、諦めないでください。住んでいる場所や、性別、身体的な個性は一切関係ありません。誰もがクリエイターになれるのです。

八木

八木 : 興味はあっても、ゲーム業界での働き方がわからず、いちばん仕事のイメージがつきやすいカスタマーサポートの仕事を希望して入社する人もたくさんいます。そこから経験を積んで、大きく次のステップに進む人をたくさん見てきました。僕たちもカスタマーサポートから始めて、挑戦を重ね、今の立場まで来ました。僕たちのグループでは、そういった思いのある人たちが、これまでの人生で培ってきたその人だけのクリエイティビティを活かし、活躍できるような舞台を用意しています。「やめておけ」と言う人もきっといます。でも大丈夫です。

松井

松井 : 諦めることはやめて、飛び込んできてください。僕たちが待っています。そのための準備として、今、遊んでください。三日坊主でいい。好きだな、なんか気になるなと思ったら、頭であれこれと難しいことを考える前に、やってみて。今見たり、感じたりしたことが、これからのあなたの一生を彩ってくれます。

八木

八木 : 遊んで、たくさんの引き出しを手に入れて、僕たちのところへ来てください!

ADOORの挑戦

01【ジャパンクオリティーを世界へ】世界各地のカスタマーサポートを取り仕切る。

世界中で人気のゲームのカスタマーサポートを担当してほしいという依頼が。日本の品質を英語、中国語を始め、各国の言語で実現したいというリクエスト。文化や言葉、考え方の違いに苦労しながらも、海外チームに日本の品質を浸透させた。

02【一夜で数百人を招集】たった一つの「バグ」を撃破。

ある有名なゲームタイトルのリリース直前、何かが問題でゲームが動かなくなった…。一刻も早く原因を究明せねばならない。急遽、グループに所属するスタッフ数百人を招集。一晩でバグの発見から改修までやりとげ、リリースができた。

03【ゲーム会社がアニメ制作に携わる】映画「この世界は不完全すぎる」を制作。

PTW グループのHIKE のデジタルアニメーションスタジオ「100studio」がアニメ「この世界は不完全すぎる」の制作を担当。原作漫画よりも良いものにし、ゲームの仕事の価値をよりわかりやすく伝えるために、チャレンジした。

株式会社ADOOR
企業名株式会社ADOOR
 https://adoor.inc/
事業概要ゲーム、イベント、メディアの企画・制作
業種エンターテインメント、IT・デジタルコンテンツ
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